Python×LangChainによるAIエージェント構築研修
PythonとLangChainを用いて、RAG・ツール連携・ワークフローなどを備えたAIエージェントのプロトタイプを構築する、
エンジニア向けのハンズオン研修です。実務への適用を見据えた設計ポイントまで丁寧に解説します。
※Pythonの基礎文法に加え、仮想環境やパッケージ管理の経験がある方を想定しています。
※レベル感がご不安な場合は、お問い合わせの際に現状のスキル感をお知らせください。
・LangChainの「概念説明」だけでなく、実際に手を動かしてエージェントを構築します。
・RAG(検索拡張生成)+ツール連携を一通り体験し、「どこまで自前開発するか」の判断材料を得られます。
・自社の業務ドキュメントやFAQなどを題材にしたカスタマイズも可能です。
・講師はシステムエンジニア/PMとしての実務経験があり、「運用を見据えた設計」を意識した内容になっています。
この研修で目指すゴール
「LangChainを使って何ができるのか?」を、実装レベルで具体的にイメージできるようになることを目指します。
- LangChainの基本概念(LLMラッパー、プロンプト、チェーン、エージェント、ツール等)を理解する。
- RAG構成の基本的なパターン(埋め込み・ベクターストア・検索)を実装できる。
- 外部APIや社内ツールと連携する簡単なAIエージェントを構築できる。
- 自社のユースケースに対して、「LangChainで何を作るか」の当たりをつけられるようになる。
想定している対象者・前提スキル
Pythonでの開発経験があるエンジニアを中心に、DX推進担当者なども参加可能です。
- Pythonでの開発経験があるアプリケーションエンジニア・MLエンジニア
- 自社サービスや業務システムにLLM機能を組み込みたい開発チーム
- 社内PoCやプロトタイピングを主導するDX推進/情報システム部門の方
前提スキルの目安:
・Pythonの基本文法(関数・クラス・例外など)を理解している。
・仮想環境(venvやpoetry等)やpipでのパッケージインストールの経験がある。
・HTTP APIの呼び出しやJSONの扱いに触れたことがあるとなおスムーズです。
標準カリキュラム例(1日版)
下記は「1日(6時間)」想定の一例です。2日以上の構成では、応用的な内容・自社データでの演習を厚めに行います。
・LLMアプリケーションの典型構成(API直呼び/フレームワーク活用)
・LangChainで扱う主なコンポーネントの整理
・「LangChainでどこまでやるか?」という設計の考え方
・本研修で作るアプリケーションのゴールイメージ
・LangChainのLLMクラス/チャットモデルクラスの使い方
・プロンプトテンプレートによる指示の共通化
・シンプルなチェーンの実装とログの取り方
・プロンプト設計の基本パターン(ロール付与、出力フォーマット指定 等)
・埋め込みモデルとベクターストアの概要
・PDFやテキストをチャンク分割してベクターストアに登録
・ユーザの質問から関連ドキュメントを検索し、回答を生成
・プロンプト側での「根拠を示す回答」の指示方法
・ツール(関数)呼び出しのパターンと設計の注意点
・外部APIやデータベースへのアクセスサンプル
・シンプルなエージェントの構築(ツール選択〜実行〜回答)
・ログ/トレーシングの取り方の例
・用意されたドキュメントセットを使ったQAボットの構築
・各自のユースケースに近づけるためのカスタマイズ検討
・品質・コスト・レスポンスの観点での改善アイデア共有
・実務適用に向けた次の一歩(PoC〜本番)のポイント整理
- Day1:LLM・LangChainの基礎/RAG構築まで
- Day2:ツール連携・エージェント構築+自社ユースケース検討
- Day3:自社データを使ったミニPoC開発(要事前準備・別見積もり)
※事前にGitHubリポジトリを共有し、社内のデータやAPIを使った題材を組み込むことも可能です(情報セキュリティポリシーに沿った範囲で調整します)。
※クラウド環境や社内ネットワーク制約などについても、事前にヒアリングさせていただきます。
実施形態・環境について
オンライン・対面どちらにも対応し、既存の開発環境を活用した実施も可能です。
| 実施形式 |
・オンライン(Zoom、Teamsなど) ・対面(貴社オフィス/会議室 等) ・ハイブリッド(会場+オンライン参加)もご相談可能です。 |
|---|---|
| 受講人数 |
目安:5〜25名程度 手を動かす時間を確保するため、小〜中規模での実施を推奨しています。 |
| 必要な環境 |
・受講者1人1台のPC(Python実行環境/VS Code等のエディタ) ・LLM/ベクターストア等のAPIキー(例:OpenAI API 等) ・オンラインの場合:安定したネットワーク環境、ヘッドセット推奨 |
| ご用意いただきたいもの |
・利用予定のLLM・クラウドサービスの契約/APIキー ・演習で利用可能なサンプルデータ(社内FAQ、マニュアル等) ・社内ネットワーク/プロキシ等の制約情報 |
料金の目安
ご予算・日数・カスタマイズ範囲に応じて個別にお見積もりいたします。
料金は、以下の要素をもとに個別にお見積りさせていただきます。
- 研修日数(1日/2〜3日など)・時間数
- 受講人数と実施形式(オンライン/対面)
- 自社データ・自社APIを使った演習の有無
- 事前打ち合わせ・環境確認・資料カスタマイズの範囲
※一般的な企業向け技術研修の水準を踏まえつつ、「PoC〜本番を見据えた価値」を感じていただけるよう設計しています。
※具体的な価格感は、想定されるユースケースや現場の状況を伺ったうえでご提案いたします。
カスタマイズ事例イメージ
貴社の技術スタックやユースケースに合わせて、内容・難易度を柔軟に調整します。
- 対象:情報システム部門+アプリケーション開発チーム
- Day1:RAGの基礎・LangChainでの実装・評価方法の解説
- Day2:社内ヘルプデスクのFAQを用いたQAボットプロトタイプ構築
- 成果物:社内テストに使えるレベルのプロトタイプと、今後の改善メモ
- 対象:SaaSプロダクト開発チーム
- 時間:1日
- 内容:API設計とエージェントの責務分割を中心に、サンプル実装+設計レビュー
- 成果物:自社サービスに組み込む際のアーキテクチャ案・議論のたたき台
- 対象:入社数年以内の若手エンジニア
- 構成:前段でPython/API/JSONの基礎を補完しつつ、後半でLangChainに触れる構成
- 狙い:将来的なAIエンジニア候補の裾野を広げる「入口」として位置づけ
- 対象:開発部門のマネージャー・プロダクトオーナー
- 内容:品質・コスト・セキュリティ・責任範囲など、AI機能をプロダクトに組み込む際の論点整理
- 狙い:現場のエンジニアが提案しやすく、意思決定しやすい環境づくり
よくあるご質問
初めてLangChain研修をご検討いただく際によくいただくご質問をまとめました(内容イメージ)。
事前に簡単なスキルアンケートやサンプルコードをお送りし、レベル感を確認させていただいたうえで内容を調整します。
必要に応じて、「事前のPython基礎フォロー(別枠)」や「チーム内でのペアプロ形式」などもご提案可能です。
はい、可能です。まずはサンプルデータのみで構成した研修を実施し、PoCフェーズで社内データを扱う、という二段階の進め方もよくあります。
社内データを使う場合でも、匿名化・サンプル化などの方法をご一緒に検討いたします。
主要なLLM提供サービスであれば、概ね対応可能です。API仕様の差異などを踏まえたうえでサンプルコードを調整します。
ご検討中のサービス名をお問い合わせの際にお知らせいただければ、対応可否を確認したうえでご提案いたします。
はい、別途オプションとして、研修後のオンライン相談会やコードレビューセッションを設けることも可能です。
「研修で作ったものをベースにして社内で開発してみたが、設計や実装について相談したい」といったご要望にも対応しています。
自社のユースケースに沿ったLangChain研修を、一緒に設計しませんか?
「まずは社内向けQAボットを作ってみたい」「既存プロダクトにLLM機能を組み込みたい」など、
具体的な構想がある場合はもちろん、「何ができそうか相談したい」という段階でもお気軽にご連絡ください。
※お問い合わせ時に「Python×LangChainによるAIエージェント構築研修の件」と添えていただけると、スムーズにご案内できます。
※受講者のスキルレベルや、利用予定のクラウド/LLMサービスについても、分かる範囲でお知らせください。